美容皮膚科 アーカイブ

2007年09月16日

注入 症例1 : 眉間のシワ、ヒアルロン酸注入後に腫れあがる

眉間のシワ、ヒアルロン酸注入後に腫れあがる?(44才 女性)

【主訴】
30代後半から眉間にシワができ始め、最近では普通の表情のつもりでも周囲の人から「怒ってるの?」といわれるようになりました。そこで、友人の勧めもあり、口コミで知ったある美容皮膚科クリニックでコラーゲンの注射を希望しました。もともとアレルギー体質があったので心配になり先生に尋ねると「アレルギーが心配ならコラーゲンではなく、ヒアルロン酸を注入しましょう。ヒアルロン酸なら大丈夫だから」といわれました。それで、眉間とホウレイ線にヒアルロン酸を注入しました。
注入して4日目から顔が腫れ始め、1週間すると眉間とホウレイ線がみみず腫れになってしまいました。そこで注射したクリニックに問い合わせると「ヒアルロン酸はアレルギーをおこすわけがないですよ、そんなことをおっしゃる方は初めてです。」と門前払いされてしまいました。かゆくて痛くてしょうがないです。こんな状態ですがなんとかなりますか?

【回答 酒井形成外科 医師 堤 清明】
ヒアルロン酸もアレルギー様症状を起こします。ヒアルロン酸はたんぱく質ではないのでアレルゲン(アレルギーのもと)にはなりませんが添加物やヒアルロン酸そのものが炎症を起こすことを介してアレルギーを引き起こします。ただしアレルギー出現率が0.3%程度といわれつまり1,000人に注射しても3人だけ被害者ということなので問題が起こりにくいのです。上記のように明らかにアレルギー症状が出たのであれば抗アレルギー薬の処方を受けるべきです。内服によりかゆみや痛みが抑えられます。是非、酒井形成外科にご相談下さい。

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2007年09月19日

しみ、あざ 症例1 : レーザー治療後真っ黒に

レーザー治療後真っ黒に(41才 女性)

【主訴】
7年前に子供の運動会に参加しました。その日は1日良い天気でサングラスを掛けていました。家に帰って鏡を見てびっくり。両方の頬にサングラスの跡がくっきりついてしまいました。それから何年経っても日焼けの跡が退きませんでした。
友だちが「レーザーで簡単にとっちゃいなさいよ」と勧めるので、しみとりで評判の良い某医院でレーザー治療を受けました。1週間くらいでかさぶたが剥がれシミの部分はピンク色のきれいな肌になりました。1週間ぐらいはとても良かったのですがピンク色の肌がみるみるうちに(ほんとうに墨を塗られたみたいに)真っ黒になりました。それから半年、真っ黒なままです。恥ずかしくて外出もできません。これは、医療ミスじゃないかなと思います。なんとかなりますか?

【回答 酒井形成外科 医師 堤 清明】
この方の両頬のシミは肝斑だったのでしょう。肝斑は30代の女性に多く、両方の頬に左右対称的に茶褐色のシミができる疾患です。
頬(ほほ)骨の触れるところに、はけで茶色を塗られたような境界がはっきりしたシミがでるのが肝斑の特徴です。原因は未だはっきりとはしていませんが、妊娠時の卵胞ホルモンが色素細胞を刺激し活性化させてしまう内因性原因説や不適切な化粧品の使用やよく頬を手でこするなどの外因的原因で色素細胞が活性化することも考えられています。
治療は、トランサミン(トラネキサム酸:止血剤)の内服が有効です。レーザー治療は逆効果で、この方のように黒くなってなかなか消えません。これは炎症後色素沈着と呼ばれるもので消えるのに時間がかかります。しかし、時間がかかっても必ず消えるのが炎症後色素沈着の特徴でもあります。やはり、シミのしっかりした診断を行いそれぞれのシミに合った治療を行うべきだと考えます。レーザー以外の治療法がほかにもございますので是非、酒井形成外科にご相談下さい。

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2007年09月27日

注入 症例2: ダーマライヴで鼻がいびつに

ダーマライヴで鼻がいびつに(39才 女性)

【主訴】
鼻筋を通してもらおうと新宿にある個人経営の美容外科に相談に行きました。「ヒアルロン酸で簡単にできます。」といわれ注入の処置を受けました。1年くらいはとても良かったのですが徐々に鼻筋が崩れてきたので同じ美容外科で再度注入してもらいました。すると今度は鼻が円柱のような不自然な形になりました。
このことを相談すると「眉間に逆三角形の追加注入をするといいですよ」といわれ3度目の注入を行いました。この逆三角形+円柱で私の鼻はとても目立つ鼻になってしまいました。それからというものこの鼻が気になって気になってしようがなく、1日でも早く元に戻したいと思うようになりました。そこでインターネットで調べたところヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸を分解する酵素)のことを知りました。
ヒアルロニダーゼを注射してもらいに行くと3回打った注射が単なるヒアルロン酸ではなくダーマライヴであったことを知らされました。その後ヒアルロニダーゼを注射した部分は凹み、しこりは浮き上がり私の鼻はでこぼこになってしまいました。毎日鏡で見ていると、日増しにいびつになっていくような気がします。
担当した院長は「治すには凹んだところにさらに注入するしかないです」といわれました。もう、注入はこりごりです。悔しくて悲しくて訴訟も考えました。なんとか元の状態に戻せないものでしょうか?

【回答 酒井形成外科 医師 堤 清明】
商品名でいうとアクアミド、アメイジングジェル、マジックジェル、ダーマライヴ、これらの製品はアレルギーや血管内に誤って注入した場合、塞栓症をおこす恐れがあるのでヨーロッパでは販売が禁止されています。
しかし、日本では医師の裁量権(お医者さんの責任の範囲内で)のもとこれらの製品が個人輸入され患者さんに使われています。良識のあるドクターであればこんな危険な商品を患者さんに薦めないでしょう。商売と割りきっているドクターが使うのです。ですから、上記の症例の様に使う前に詳しい説明をしてくれることは、ほとんどありません。「吸収されないヒアルロン酸なので経済的ですよ」などと言って使うだけ使って、被害者が出ても知らん顔です。恐ろしい話です。
さて上記の患者さんですが診断は異物肉芽腫です。皮下の異物肉芽腫の場合、治療は切除です。部位によっては植皮が必要な場合があります。是非、酒井形成外科にご相談下さい。

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2007年10月02日

しみ、あざ 症例2: シミとりクリームで水ぶくれ

シミとりクリームで水ぶくれ(41才 女性)

【主訴】
うでのシミが気になりインターネットの美容サイトの掲示板でみつけた美容皮膚科でハイドロキノンとトレチノインの治療を受けに行きました。ドクターは感じの良い女医さんでそこの女医さんも使っているというハイドロキノンとトレチノインを処方してもらいました。ハイドロキノン、トレチノインをたっぷり塗って一晩おいてみようとサランラップで巻いてパックをしました。朝、ラップを外してみると薬を塗った部分が水ぶくれになっていました。慌てて病院に電話すると『なんでそんな使い方するの!』とひどく怒られました。説明をよく聞かなかった私も悪かったと思いますが、とてもひどい怒られかたをしたので、あの女医さんには会いたくありません。このあとどうすれば良いですか?

【回答 酒井形成外科 医師 堤 清明】
ハイドロキノン・トレチノインによる治療は使い方を間違えなければとても良い治療法の一つです。ハイドロキノンは4〜5%の濃度のものが肌への刺激も少なく、メラノサイト(色素細胞:メラニンを作る細胞)に対してメラニンの産生を抑えてくれます。一方、トレチノインはビタミンAの誘導体で0.025%〜0.1%の濃度のものが処方されます。表皮内の残留メラニンを皮膚の外へ排出するのを助けます。個人差はありますが塗ると紅みがでます。上記の患者さんはラップで覆ったということですから密封閉鎖療法を行ったということだと思います。一般的には軟膏やクリームの密封閉鎖療法は作用が増強するため医師の指導のもとに行わなければ大変危険です。水ぶくれになっているとのことですから患部をよく洗い、皮膚を保護しなければなりません。医療機関での治療を勧めます。酒井形成外科では皮膚科も標榜しておりますので是非、診察にいらして下さい。

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