しみ、あざ 症例2: シミとりクリームで水ぶくれ
シミとりクリームで水ぶくれ(41才 女性)
【主訴】
うでのシミが気になりインターネットの美容サイトの掲示板でみつけた美容皮膚科でハイドロキノンとトレチノインの治療を受けに行きました。ドクターは感じの良い女医さんでそこの女医さんも使っているというハイドロキノンとトレチノインを処方してもらいました。ハイドロキノン、トレチノインをたっぷり塗って一晩おいてみようとサランラップで巻いてパックをしました。朝、ラップを外してみると薬を塗った部分が水ぶくれになっていました。慌てて病院に電話すると『なんでそんな使い方するの!』とひどく怒られました。説明をよく聞かなかった私も悪かったと思いますが、とてもひどい怒られかたをしたので、あの女医さんには会いたくありません。このあとどうすれば良いですか?
【回答 酒井形成外科 医師 堤 清明】
ハイドロキノン・トレチノインによる治療は使い方を間違えなければとても良い治療法の一つです。ハイドロキノンは4〜5%の濃度のものが肌への刺激も少なく、メラノサイト(色素細胞:メラニンを作る細胞)に対してメラニンの産生を抑えてくれます。一方、トレチノインはビタミンAの誘導体で0.025%〜0.1%の濃度のものが処方されます。表皮内の残留メラニンを皮膚の外へ排出するのを助けます。個人差はありますが塗ると紅みがでます。上記の患者さんはラップで覆ったということですから密封閉鎖療法を行ったということだと思います。一般的には軟膏やクリームの密封閉鎖療法は作用が増強するため医師の指導のもとに行わなければ大変危険です。水ぶくれになっているとのことですから患部をよく洗い、皮膚を保護しなければなりません。医療機関での治療を勧めます。酒井形成外科では皮膚科も標榜しておりますので是非、診察にいらして下さい。
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