2007年12月06日

アンコウ鍋とコラーゲン

めっきりと寒くなり、鍋が似合う季節になりましたね。

先日、茨城県五浦にてアンコウ鍋(どぶ汁)を食べました。「コラーゲンたっぷりだー!明日はお肌プリプリだねー!」なーんて喜ぶ友人ら。残念ですが・・・、アンコウの身のコラーゲンをたっぷり摂ってもそのまま肌のコラーゲンにはならないのです。コラーゲンとてタンパク質の一種にすぎません。魚や肉のタンパク質同様、胃でアミノ酸に分解され、再びタンパク質となり体中の組織を作っていくのです。
肌のコラーゲンは皮膚の真皮層にある線維芽細胞という細胞から作られます。しかし40代以降になるとほとんど作られなくなり量が減っていき、また紫外線によるコラーゲン変質も加わり、シワの原因になるのです。ぷりぷりアンコウ肉や、とろとろフカヒレをいくら食べても、お肌はプリプリにならないのですね。残念ですぅ・・・。
「コラーゲン入り化粧品があるじゃない。それ塗ればいいんじゃないのー?」とお考えの方。またまた残念ですが、化粧品に含まれるコラーゲンは保湿目的です。分子量も大きく、とても真皮まで届きません。

コラーゲン対策としましては、


  1. 紫外線対策をしっかりと!
    紫外線はコラーゲンを変質させ、量を減らします。冬もきっちり日焼け対策しましょう。
  2. ビタミンC誘導体やレチノールなど使ってみましょう!
    化粧品も効果は弱いですが、毎日使うものです。誇大広告にだまされずに、肌に良い成分の配合されたものを選びましょう。
  3. 美容皮膚科に頼ってみましょう!
    フォトRFやリジェンACR法、トレチノインなどなど。その他化粧品選びに困ったらご相談ください。
     
    とはいえ・・・、アン肝には抗酸化作用のあるビタミンEやビタミンAが豊富に含まれているので、ぜひぜひ食べてください。アンコウのコラーゲンを食べてお肌がプリプリになるかどうかは、どうでもいいのです。美味しければそれでいいのです。みんなでワイワイ楽しければいいのです。緑黄色野菜、淡色野菜、動植物性タンパク質をたっぷり美味しく楽しく摂れる、美肌系日本食(?)文化代表、「鍋」!今冬もどんどん「鍋」しましょうね!
    (酒井形成外科 医師 本田衣麗)

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2007年11月29日

『パンズラビリンス』という映画

11月某日

 久しぶりに映画館に行き、「パンズラビリンス」という映画を見てきました。
ジャンルはダークファンタジーだそうです。
なんのことだかって感じでしたが、その名の通り「暗いっ!」。
とにかくメインキャストが何人も死ぬんですよ。
 
 スペインの内戦が舞台背景。それに出てくる大佐をファシズムの象徴として表現しており、少女はその現実から逃れるべく空想世界に入り込んでいく、、、というのがこの映画のお話。
 アカデミー3部門受賞は撮影賞、美術賞、メイクアップ賞なので、舞台設定や比喩表現は、実はあまり評価されていないようですけど。

 内容の善し悪しは評論家にまかせるとして純粋な感想を挙げると、悪の象徴のように描かれている大佐のキャラがなかなかなものなんです。
 
 いきなり何も悪くない人をビンで撲殺したりする。だけど油断してゲリラに口を切られちゃったりして。で、それをまた自分で縫ったりするところとか映像的にかなりやばい。
 それから、少女の空想で出てくる手に目がついてる化け物もそうとうこわかったです。
あれがほんとに出てきたら、完全に失禁します。まぢで。

というわけで、まずは見てみることをおすすめします。

(酒井形成外科 医師 草野太郎)
 

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2007年11月24日

ところ変れば・・札幌篇 あこがれの北大を訪ねて(その3)

北大ポプラ並木この校舎の裏手を少し歩くと有名な北大ポプラ並木があり、そこには試験農場が広がっているのである。残念なことに平成16年に北海道を襲った台風18号の猛威でかなりのポプラが倒壊し被害がでているようだ。、かつての威風堂々たる並木道はその面影を残すに留まっている。ちなみに現在ポプラ並木は再生中であり、その再生方法は北大の基本理念である「フロンティア精神」を表していると言われている。

あこがれの医学部はなんと2階建てのややみすぼらしい校舎であった。しかし、歴史があるのだろう、その奥に何棟もの古い校舎が続き、最奥手に、15階建てくらいの巨大な北大医学部付属病院を抱えていた。どうやら付属病院は一般道に面し、札幌市内最大の公的医療機関として機能しているらしかった。病院建物は真新しく医学部校舎と対照的だ。

北大キャンパスには白人やアジア系の学生も多く、国際色にあふれている。外国の公園を彷彿とさせるキャンパスは多くの学生らしき若者が思い思いのスポーツウエアに身を包みイアフォンを耳に当てジョギングをしている。傍らの芝の上には数人の学生が満面に笑みを浮かべ歓談している。きれいな水面をたたえ、流れを作る池にはたくさんの水鳥が群れをなし、ベンチにも人が多い。
こんな最高の環境の北海道大学で学んだ学生達は大きな心を持ち世界に羽ばたいていくのだろう。
まさに、「青年よ大志を抱け」である。
(酒井形成外科 医師 酒井倫明)

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2007年11月19日

ところ変れば・・札幌篇 あこがれの北大を訪ねて(その2)

札幌駅前は近代的なビルとともに美しく都市整備されている。まるで丸の内のオフィス街を思わせる街に突然のように北大の正門が現れ、その背景は広大なキャンパスの森に変っていくのである。
北大キャンパスキャンパスはほぼ完全に公園化していて、学生より一般市民や観光客のそぞろ歩きが目立つ。あたかも市民公園のなかに大学の建物が点在するといったおもむきである。大学構内の道路はどれも広く、どこまでも街路樹が並んでいる。歩道から校舎はさらに奥にたたずんでいるため、おのおのの建物は100mくらいを隔てている。

東京大学もかなり広いキャンパスを保有しているが、北大はその比では無い。この大学構内の道路わきにそれぞれの学部名が石標に刻まれている。
なんといっても農学部は歴史を感じさせるのだ。
(酒井形成外科 医師 酒井倫明)

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2007年11月11日

ところ変れば・・札幌篇 あこがれの北大を訪ねて(その1)

実は私は北海道大学医学部に憧れていた。諸事情でついに受験すらできなかったが、当時北大にあこがれている受験生は多かったと思う。
かの有名なクラーク博士の「青年よ大志を抱け」の言葉がこだまする、日本最大の北大キャンパスは、驚く事に札幌駅から徒歩5〜6分の所に存在する。
クラーク博士像
札幌農学校が発端となる北海道大学とくれば、その研究用農園や牧場も付属し、日本最大の広さを誇るキャンパスは市内の外れにあると思っていた。
(酒井形成外科 医師 酒井倫明)

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2007年11月06日

ところ変れば・・札幌篇 北の有事(その3)

すっかり周りが暗くなってから写真を撮ってみたのだがいかがのものであろう。
札幌市は東西南北に碁盤の目のように道路が走っている。
ところがこの「滑走路様」道路だけは、一本斜めにまっすぐ、描かれている。しかも巾は100m近くはあろうかと思われた。2本の道路の間が森の様にも見える。
これが有事の時の「隠れ滑走路」なのだろうか?
photo8.jpg次の朝、改めて写真を撮ってみた。
どうみても滑走路には見えないが、簡単に工事をすれば滑走路化するのかもしれない。北海道ではやはり「有事」がありえるのだろうか?
これも都市伝説の一つかもしれない。
(酒井形成外科 医師 酒井倫明)

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2007年10月31日

ところ変れば・・札幌篇 北の有事(その2)

「最近、若い人の間で人気があがってきて、評判も急上昇なんですよね。」
という彼の言葉を信じたわけだ。
残念ながら結果は
「東京の札幌ラーメンと大差無し」
だったのだが・・。

その晩、私が宿泊するホテルはJR札幌駅の上にそびえ立つ34階建ての近代ビルディングだった。エレベーターの上昇は動きを感じさせないが、耳が遠くなる。
「このホテルは札幌市内で最も高いビルです。あそこが北大キャンパスでございます。日本最大のキャンパスを誇っています。
展望スパからは反対側のすすきの方面が御覧になれます。ではごゆっくりと・・。」
ベルボーイは鞄を置くと、大きなガラス窓を指さしながら、簡単な説明をしてくれた。
photo7.jpgホテルの窓辺に立ち、暮れなずむ札幌の町を眺めていた。夕焼けがおさまる頃、点々と街明かりがともりだす。
景色が夜景に変わり始めた頃、左手に「幻の滑走路」が浮かび上がっているのに気がついた。
(酒井形成外科 医師 酒井倫明)

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2007年10月28日

ところ変れば・・札幌篇 北の有事(その1)

千歳空港から電車で札幌市内に向かう。電車で40分位の行程だ。久々に訪れた札幌駅前は随分近代的になっていた。
目的会場に付く前の腹ごしらえに評判の良い札幌ラーメン屋にでも行こうと思い、タクシーに乗る。
「札幌ラーメンのうまい店はどこかなあ?」
運転手さんに聞く。
「ホウリュウは老舗だね。スミレは脂が多いから邪道だよなあ。駅前のビルの8階にラーメン共和国っていうのがあってさ、意外にうまい店が出店しているよ。」 

「札幌の街も随分近代的になったねえ。しかし、今時分はいいだろうけど、冬は運転はたいへんだろうねえ。」
「まあね、でも主要幹線道路は雪が積もらないんだ。」
「ああ、道路の真ん中にスプリンクラーが付いてて、水が出るんでしょ。」
「違う違う!東北地方と違って、ここは寒さのレベルが段違いだからねえ、水まきゃ、一発で凍っちゃうわけよ。つまりスケートリンク状態道路、ねっ、やばいでしょ、はは・・。」
「じゃあどうして凍らないの?」
「熱線が道路に埋まっているわけよ。もちろん除雪作業もすごいけどね。」
「ふ〜ん。なるほどね。・・・・・・ところで、東京では「北の問題」とか言っているけど北海道の人達って、どう思っているんだろうね?」
「道民はあんまり気にしていないみたいだよ。でもさ、「有事」に備えて、札幌市内にも隠れ飛行場というか滑走路があるみたいだよ。まあ、いざって時にゃ
木でもたおして滑走路になるんじゃないかな、よく知らないけど・・。」
「札幌市内に隠れ滑走路?・・・へええ〜・・・。たしかに東京広しといえども東京都内に隠れ滑走路があるなんて聞いたこと無いからなあ。札幌はすごいねえ!」 

車外の風景を横目に、よもやま話しをすること10分くらいだろうか、運転士さんお勧めの「信玄」という札幌ラーメン屋の前で車を降りた。
(酒井形成外科 医師 酒井倫明)

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2007年10月22日

ところ変れば・・札幌篇 第30回美容外科学会総会に出席して(その3)

なかにはとてもユーモアのある先生もいらっしゃる。一見気難しそうな顔つきなのだが、ジョークを言う時だけ目元にしわがよる。実は有名人でてとも評判が高い先生なのだ。
「私の一生の願いは・・先生の目の上に脂肪注入をして差し上げることです。先生の目はへこんでいるから、お若いのに老けて見えるのです。」
などとパネラーの先生のひとりに笑いかける。

「私も以前から気にしておりました。その節はぜひ先生に手術をお願いします。」
と、うまくかわす。会場に笑いがおこった。

もう一つ学会の出席が良いことは、安心できることがあることだ。
「あっ。まったく僕と同じ手術だ。」
「僕は、あそこをもう少し工夫しているから、ちょっと勝っているかもしれない。」とほくそ笑む。

よし、来年は壇上にたってみようか・・。
(酒井形成外科 医師 酒井倫明)

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2007年10月20日

ところ変れば・・札幌篇 第30回美容外科学会総会に出席して(その2)

美容外科学会の様子大学の授業と大きく異なる点は、各先生の失敗談や企業秘密を暴露してくれるところである。ある先生は失敗の原因を解剖学にのっとって説明してくれるから、さらに奥深いものがある。とくに毎日のように実際の手術を手がけていると、「そうそう、そこ!・・どんな解決があるのかな?」と説明が手に取るように分かると共に、「そうか・・みんな同じところで悩んでいるんだ!」と共感もできるのである。
「私も若いころ幾度となく失敗、挫折感を感じ、その後研究観察を続けるうち○○という結論に達しました。」
「・・・と言われていますが、私はここでちょっと・・・をずらして縫合するのがこつだと確信しています。」
こんな事はけっして教科書に記載はされていない。
また、各パネリストの先生の発表ごとに司会の先生が実に適切なコメントや質問をなげかけてくれる。
最後にフロアーにいる我々にも質問の時間が与えられている。
驚くべきことはご年配の医師がどうどう発言をされる事だ。
「先生方はどうやらハムラ(海外の有名な形成外科医)の信奉者のようでおられるようですね。しかし、白人にたいするオペはいざしらず、われわれ黄色人種に対してはいかがなものなのでしょう。皮膚の厚さやたるみ度合はまったくといって異なります。ですから、私は蒙古系民族に対しては・・・・」
私もハムラの手法は知ってはいたし、それが単純にすばらしいものと信じていた。しかし、ハムラの手法を根底から勉強したことも日本人の解剖学に照らし合わせ調査しようと思ったことも無かったことに今気付いたのだ。
学問に長けている御仁は「老人ぼけ」にはならないものだと改めて思い知らされた日であった。
(酒井形成外科 医師 酒井倫明)

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