脂肪吸引 アーカイブ

2007年11月19日

皮下脂肪の役割

にっくき皮下脂肪も実は大切な役割があるのです。一般の動物は簡単に食物が得られない事があります。そのため食べれる時にできるだけ栄養素を皮下に貯めれるようになっているのです。そうして、食物が無いと時にこの皮下脂肪からエネルギーを得ているわけです。つまり、皮下脂肪は生きていくためのエネルギー貯蔵庫なのです。
さて、日本は食べ物が溢れていて、一般の人では、けっして飢饉にはおちいることはありません。そのため本能のおもむくまま食事をすれば、当然皮下脂肪が溜まり「デブ」になってしまうわけです。
しかし、これは病気にならない為の、ある種の緩衝作用なのです。
食事をすると血糖や血液コレステロールが血管内に多くなります。これらはホルモン等の作用で変化し皮下脂肪という貯蔵庫に溜まるわけですが、この作用のため血液の中の油や糖が減少し一定の値になるわけです。
ですから、食事ダイエットを考慮せず、脂肪吸引を進めてしまうと、油の貯蔵庫が少なくなり、結果、血液の中性脂肪が上がってしまうわけです。そうすると血液はドロドロになり、脳血栓や心筋梗塞の原因になりかねないわけです。
脂肪吸引を繰り返し、美しい体形を得るのは良いのですが、食事ダイエットも忘れてはなりません。そのためには定期健康診断で御自分の血液の状態を把握することが大切です。

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2007年12月20日

とっても細くなった脂肪吸引用カニューレ

かつては脂肪吸引のカニューレはとって太いものでした。
そもそも脂肪吸引はアメリカで流行った美容外科手術です。アメリカの肥満の患者さんは日本人と比べ物にならないほど「大きい」体つきでしたので、かつては太いカニューレを利用していたのです。

カニューレ
上が今使用しているカニューレ、下2段はかつての太いカニューレ

ところが日本人は体つきもずっと小さく、また、脂肪吸引範囲もとても微妙な線のデザインを要求されます。とすると、太い脂肪吸引カニューレでは美しいボディーデザインは不可能なのです。太い脂肪吸引カニューレを使用すると術後でこぼこになりやすいと言われています。
そこで最近では脂肪吸引カニューレはとても細くなりました。もちろん、カニューレが細くなった分脂肪吸引能率は下がるわけで、手術する医師はより多くの運動と時間を強いられるわけです。ただし、細かいデザインが可能で、術後の皮膚表面はとてもスムースになります。

最近のカニューレ
最近の脂肪吸引カニューレです。下段は顔等、特に細かなデザインを要求される時に使用するカニューレです。

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2008年02月03日

でこぼこさせない脂肪吸引のテクニック

酒井形成外科では、他院で行われた脂肪吸引後のでこぼこに悩んで相談にいらっしゃる方が多いのです。でこぼこの大半は一部が凹んでしまっている事が原因です。
ではいったいどうしてこんなことが起こるのでしょう。
みなさんも子供の頃に木材や石膏を削って遊んだ事があるでしょ。
あるところばかり一生懸命削ると、そこがへこんでしまうじゃないですか。
脂肪吸引もまったく同じなのです。たしかに、他所より多く削りたいといころはあります。ですから、術前のデザインはとても重要なんです。
また、彫刻家や大工さんは、たくさんの種類のノミやヤスリを使っていますが、私たち形成外科医は直径1.5mmの短いカニューレか2.0mmの中間と長いカニューレのおおよそ3種類ですべての彫刻をなさねばならないのです。
利き手の力の入れ具合、カニューレの吸引孔の向き、反対側の手でおこなうカニューレの探りと反力の掛け方。
きわめてシンプルですが、おどろくほど繊細な技術を要するのです。
つまり、脂肪吸引は医師の技術力が勝負ということです。

太もも外側の脂肪吸引太もも外側の脂肪吸引
太もも外側を脂肪吸引している様子(全身麻酔下で手術しています)

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2008年08月24日

たるんだ皮膚を改善するには

【質問】
高校生です。身長165cmで、体重65kgですが、中学生の時には最高80kg近くもありました。痩せたいと思いはじめ、以前よりも痩せたのですが、今は皮がものすごくのびて垂れ下がっています。
美容外科の脂肪吸引で改善されますでしょうか?

【回答】
脂肪吸引ではなんともしようがありません。
風船で例えれば、なかの空気が抜けたら風船はしぼんでしわしわになりますよね。さらに空気を抜けばますますしわしわになるはずです。
あなたのお腹の皮は風船のゴムの部分に例えられます。つまり、脂肪を吸引するということは、風船の空気をさらに抜く!という行為に例えられるというわけです。
そこで、たるんだ皮膚を改善するには皮膚の切除しかありません。

アメリカでは、日本と異なり「デブ」のレベルが違います。それは「死」を意味するぐらい深刻な場合もあるのです。そんな患者さんを助けるために消化管を短くする手術を行い強制的に栄養不良状態を作ったりします。そうすると、1年くらいで、びろんびろんになるまで、お腹や腕、太ももの皮膚が余るのです。そこで余った皮膚を徐々に切除していく美容形成外科があたりまえのように施術されています。

あなたは日本人ですので、皮膚も硬くもう少し様子をみていれば自然に収縮する可能性もあります。20才を過ぎて、体形が落ち着いてきてそれでも皮膚が余るなら、この皮膚切除形成(リダクタントーアブドミノープラスティー)を受けても良いかも知れません。

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