まぶた アーカイブ

2007年08月11日

10年前の埋没糸を除去できた!

「10年くらい前に埋没法で手術したのですが、どうしてももとに戻したくなったんです。埋没の糸は取れるのでしょうか?」
と、ある患者がみえました。
たしかにやれば取れない事はないはずだと思うのですが、10年も前の他人の手術の糸ともなると、糸の色も薄くなっているでしょうし、どこに糸があるのかもはっきりしないでしょうし、すごく難しいな、とは感じていました。
そこで
「いっそ、切開で二重にしてみませんか?そうすれば、大きく切開できますから強制的に昔の糸も取れるわけです。」
と言ってみました。そうすると、
「いいえ、もうふたえでないほうがいいのです。」
と言われてしまいました。
「もしかするとうまくいかないかもしれませんが、それでもいいですか?
すでに10年の月日が、仮に糸を取っても、ふたえがくせになっていることもあるからです。」と及び腰の答えをしてみたのですが、最終的に手術をすることになりました。
この患者さんのまぶたを顕微鏡でじっくり観察してみると、なんとなく糸の跡が見えてきました。小さな切開を入れマイクロサージェリー用の道具で糸を探します。意外にも、簡単に糸が取れました。
しかし、「くせ」が付いていれば糸を取っても二重は戻らないはずです。

しかし、2ヶ月後、この患者さんは見事に元に戻ったようです。
必ずしも全員こういう良い結果になるとは限りませんが、トライアルはしてみるべきなのでしょう。

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2007年08月15日

二重まぶた埋没10点法ってあるの?

最近「当院のふたえの埋没は・・点法です」なんてキャッチフレーズを耳にします。
なんだか多ければ多いほど「高級感」を受けます。
本当にそうでしょうか?
二重まぶた手術の「埋没法」とは、「糸埋没式二重まぶた手術法」の略で、つまり極めて小さな切開を上まぶたの皮膚に入れそこから糸をまぶたに埋め込み、瞼板と上まぶたに癒着を構成させ「簡単」にふたえを作る美容外科の手術法を指します。
かつては、まぶたの皮膚に1本の糸で2箇所の点をうがち、簡易(プチ)に行う手術と相場は決まっていたものでした。それ以上を望むなら、切開法を選択すべき、というわけだったのです。
二重まぶた埋没法の利点は
・簡単に手術ができる
・したがって腫れなどのダウンタイムが少ない
・糸を外せばいつでも元に戻せる
というものです。
しかし、欠点として、術後1〜2年で自然に元に戻ってしまうことが多いことやラインどりに多彩さが無い、ことがあげられます。
そこで、多数の糸で多数の点を支えれば、その欠点が補えると考えられています。
私は、4点〜8点までの二重まぶたの多数点埋没法手術を試みてみました。4点では、やや物足りなさを感じますが、8点以上では、修正が困難になるばかりでなく、腫れなどのダウンタイムがほとんど二重まぶた切開法と変らなくなってしまうという結果になりました。
ですから、私が推奨する6点(二重まぶた埋没法 本格系6点酒井法)とはまさにプラチナ6なのです。

■ 関連ページ
まぶたの美容外科 >> 二重まぶた埋没法
まぶたの美容外科 >> 二重まぶた埋没法 >> 本格系6点酒井法
まぶたの美容外科 >> 切開法

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2008年01月31日

傷跡をほとんど残さないための手術用顕微鏡

瞼の皮膚は薄く、手術の後の傷跡は目立ちにくいものです。しかし、手術技術、とくに縫合技術が未熟では傷跡は完璧な美しさに表現できません。
形成外科専門医の縫合技術でもっとも大切なことは切開した皮膚と皮膚をピッタリ合わせることです。

形成外科的縫合
図1 よい形成外科的縫合法
傷の辺縁に段違いや埋まり込み現象が起こっている縫合
図2 悪い縫合法

図2のような状態では後日傷跡が目立ち、自然な二重まぶたのデザインが完成されません。

たとえ形成外科専門医といえども視力には限界があります。この限界を超えるためには手術用顕微鏡は不可欠と私は感じています。
手術用顕微鏡額帯型顕微鏡ルーペ型顕微鏡

二重まぶたの手術では、一度でも手術用顕微鏡を使用すると、二度と裸眼での手術をしたくなくなります。
私は、縫合技術には自信があったのですが、ある時から手術用顕微鏡を使うようになって、その有用性をまざまざと知る結果になりました。
顕微鏡下での二重まぶた切開法 手術の様子
 顕微鏡下での手術の様子
二重まぶた切開法 顕微鏡利用の縫合中二重まぶた切開法 顕微鏡利用の手術終了直後
顕微鏡利用の縫合中手術終了直後

美しい美容外科手術の結果は、美しく完璧な形成外科的縫合技術の結果であることをご理解下さい。

■ 関連ページ
まぶたの美容外科 >> 切開式二重まぶた

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2009年07月23日

人体で唯一進化が遅れた眼瞼挙筋群

ミューラー筋は挙筋の一部と思われてきました。しかし、近年驚くべきことが発見されたのです。
私たち進化が進んだ動物のほとんどの筋肉は一つの筋肉の中に瞬発力を出す速筋(赤筋)と持久力を出す遅筋(白筋)があります。しかし、現在の筋肉の進化以前では赤筋と白筋は別々に存在したようです。まず、速筋が働き筋紡錘に刺激が伝わると反射により遅筋が攣縮し強力な筋力が生まれるといわれています。速筋と遅筋はそれぞれ異なった神経を介して運動がおこっていたため筋肉そのものが別々に存在していたというわけです。進化の過程でコンパクト化を進めているうちに同一筋肉内に速筋と遅筋が収まっていったと想像されますが、眼瞼挙筋だけは、その進化から漏れたようです。
つまり、眼瞼挙筋で速筋がミューラー筋、遅筋が眼瞼挙筋そのものだったというわけです。そしてミユーラー筋は交感神経支配、眼瞼挙筋は童顔神経支配だということが分かっています。

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