10年前の埋没糸を除去できた!
「10年くらい前に埋没法で手術したのですが、どうしてももとに戻したくなったんです。埋没の糸は取れるのでしょうか?」
と、ある患者がみえました。
たしかにやれば取れない事はないはずだと思うのですが、10年も前の他人の手術の糸ともなると、糸の色も薄くなっているでしょうし、どこに糸があるのかもはっきりしないでしょうし、すごく難しいな、とは感じていました。
そこで
「いっそ、切開で二重にしてみませんか?そうすれば、大きく切開できますから強制的に昔の糸も取れるわけです。」
と言ってみました。そうすると、
「いいえ、もうふたえでないほうがいいのです。」
と言われてしまいました。
「もしかするとうまくいかないかもしれませんが、それでもいいですか?
すでに10年の月日が、仮に糸を取っても、ふたえがくせになっていることもあるからです。」と及び腰の答えをしてみたのですが、最終的に手術をすることになりました。
この患者さんのまぶたを顕微鏡でじっくり観察してみると、なんとなく糸の跡が見えてきました。小さな切開を入れマイクロサージェリー用の道具で糸を探します。意外にも、簡単に糸が取れました。
しかし、「くせ」が付いていれば糸を取っても二重は戻らないはずです。
しかし、2ヶ月後、この患者さんは見事に元に戻ったようです。
必ずしも全員こういう良い結果になるとは限りませんが、トライアルはしてみるべきなのでしょう。










