2時間で包帯無しのフエイスリフト
先日こんな患者さんが外来にいらしゃいました。
品の良い少し御年配の女性です。
「つい、半年前にある評判の美容外科クリニックでフェイスリフトを受けたんです。そこの先生はとってもいい方で、安心してたんですが、手術後しばらくは腫れていて張りもあったんですが、2ヶ月もすると、まったく元にもどってしまったんです。」
そこで私はこう質問してみました。
「手術は全身麻酔で?それとも局所麻酔ですか?そして手術時間はでれほどでしたか?」
御婦人はこう答えました。
「手術は局所麻酔で、そう2時間くらいでしたかしら。絆創膏だけで包帯はしないでいいって言われたんです。1週間で抜糸したら、もう終りって。でもフェイスリフトの美容外科の手術の後は内出血の紫色や青たんも少なくて、すっきりしていたんにですよ。」
どうやら、この御婦人「簡易フェイスリフト」を高価な価格でお受けになったようです。
フェイスリフトの極意は皮膚と皮下脂肪を耳前部から法令線のあたりまで十分剥離し、SMASという筋肉の膜を靭帯から切離し持ち上げる事なのです。
靭帯は「リテイニングリガメント」と呼ばれ、片方で数本存在します。
顔面神経に注意を払い、止血に注意をはらい、丁寧に縫い込むと、少なくとも手術には5〜6時間はかかります。しかも生体接着料を使用したとしても圧迫止血のため、術後4〜7日間は包帯で圧迫する必要があります。これはとっても大切なことなのです。
しかし、近年なるべく簡易に、とか、もっとカジュアルにという理由で「ミニリフト」とう手法も試みられているようです。当然価格もかなり安めです。
ですが、効果はというと、ほとんど変化は期待できないと私は考えています。
ミニリフトでは皮膚の剥離もわずかで耳前部から2〜3cm幅しか隔離しないようです。ですから、ほとんど術後の圧迫もいらないというわけです。
いくら安くても「効果が無いフェイスリフト」をする気がおこるでしょうか?
まして、高価となれば・・。
フェイスリフトを受けるなら主治医をしっかり選ぶ必要がありそうです。
■ 関連ページ
フェイスリフト


