鼻は高くしたいが、どうしてもシリコーンプロテーゼに拒絶感がある。そんな方は多いと思います。
第二次世界大戦という戦火の中、戦傷者の増加とともに形成外科が発展してきました。つまり戦争で顔などを負傷し変形をおこしてしまった患者さんのQOLを改善するために形成外科が台頭してきたわけです。
この頃から鼻の形成は軟骨や骨を利用してきました。特に軟骨は形態を作りやすくまた、肋骨の前の部分は大量に軟骨(肋軟骨)がある事から採取に事欠かない事が、鼻や耳の形成に役立ったのです。
しかし、軟骨は移植すると変形しやすいという欠点があります。また、肋軟骨は通常鼻を構成している軟骨に比べ硬すぎるというのも問題点でした。
さらに肋軟骨を採取すると胸の下のところに大きな傷跡が残るという事も考えておかねばなりません。
そこで、鼻の形成では肋軟骨ではなく耳介軟骨を利用するという試みが重ねられてきたわけです。
耳介軟骨は柔らかく移植後の変形が起きにくいとも言われています。ただし、移植後の吸収率は高いのです。さらに両耳介の軟骨量にも限りがあり、耳を変形させずに鼻を形成するには軟骨の量が不足する事も多いのです。
どうしても、軟骨のみで隆鼻、鼻尖形成をするとしましょう。そんな場合、細長くした軟骨をつなぎ合わせこれを側頭筋膜で包みます。時に形態をL字にして鼻尖部を鼻翼軟骨や鼻柱の軟骨に固定します。鼻根部は骨膜下に固定します。
こうして、移植後の吸収を防ぎながら、なんとか形態を整えるようにするわけです。
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