豊胸手術後は、プロテーゼが皮膜拘縮(カプセルコントラクチャー)を起さないように毎日定期的にマッサージをすることが大切です。御自分の利き手で乳房の中のプロテーゼを外側へ強く押します。次に内側へ、そして上方、下方と押し込みます。続いて内回し、外回しとプロテーゼをまわして行くのです。片方5分程度で十分でしょう。
そして最も大切な事は、美容外科の手術をしてもらった主治医のもとに定期的に検診に行く事です。手術をする医師を決める際、術後も定期的健診を指示しないような医師は選ぶべきではありません。豊胸手術では乳房部に異物を入れるわけですから、いろいろなトラブルをおこす可能性を否定できないからです。
多いものは、皮膜拘縮による乳房の硬化です。ぽんぽこりんおっぱい時にカプセレクトミーという皮膜切断術がフォローとして必要なこともあります。
さらにトラニラストの内服投与が著効を示す症例もあります。
次に乳がんの検診です。プロテーゼによって乳がんの発生に気付かないこともあります。癌年齢に達したら美容外科の手術をしてもらった主治医に紹介状を書いてもらい、乳がんの専門施設で検診を受けると安心です。形成外科主治医は、単に形態の美容外科だけでなくこのような心使いもしてくれるはずです。
また、ハイテクな新製品もどんどん開発されるでしょうから、新しいプロテーゼへの交換ということも日常になると考えられます。そんな時には、すでにあなたの手術をしている主治医がもっともあなたの状態を知っていますから、スムーズな手術が可能でしょう。
例えば現在は、生理食塩水バッグやCMCバッグは否定的ですから、学会等でも評判がすこぶる良い米国FDA認可のコヒーシブシリコーンプロテーゼに交換する症例が、酒井形成外科でも多くなりました。
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